省エネに貢献する自動ドアセンサー「eスムースセンサー」
世界各国で、高齢者や障害者、子どもなど誰もが、安全にかつ容易に利用できる社会インフラの整備が大きな課題となっています。
中でも「自動ドア」は、重く大きなドアを自動で開閉できるため、あらゆる人が、円滑かつ快適に施設にアクセスするための重要な設備です。さらに、ハンズフリーでドアが開閉するため、病院や食品工場の衛生管理にも役立ちます。
オプテックス株式会社が提供する自動ドア用センサーは、より確実に人の動きを検知し、より安全に自動ドアをご利用いただくために活躍しています。特に最近発売した「eスムースセンサー」は、センサーと画像技術を用いて人の歩く速度や進む方向を読み取り、自動ドア前を横切る通行者による「無駄開き」を抑制できます。必要な時だけドアが開閉するため、建物の空調効率を向上させ、電力消費量は従来の自動ドアセンサーに比べ約30%削減することができます。当製品は、温室効果ガス削減に貢献する製品として、しが発低炭素ブランド*に認定されました。
※滋賀県が制定したCO2削減効果により省エネ、創エネに貢献する製品やサービス等を認定する制度
https://www.pref.shiga.lg.jp/ippan/kankyoshizen/ondanka/300757.html
eスムースセンサーは人の進む方向を見極めることで、不必要な自動ドアの開閉を低減します。
オプテックス自動ドアビューア
環境への貢献率などが確認できる
スマートデバイス専用アプリ
公共施設の安全を守る「屋外警戒用侵入検知センサー」
近年、国内外においてインフラを狙った凶悪犯罪やテロ事件が増加し、国際イベントなどに向けてセキュリティ強化のニーズが高まっています。
オプテックス株式会社は「侵入される前に知らせる」屋外事前防犯の重要性にいち早く着目し、1996年に雨・太陽光・風など誤作動要因が多い屋外環境でも正確に作動する「屋外警戒用侵入検知センサー」を開発しました。また、2001年のアメリカ同時多発テロを機に、防犯概念が「事後通報」から「事前防犯」へ転換していくなかで、屋外用センサーの重要性が世界的に認識されるようになりました。
特に、欧州をはじめとした海外では、建物内部に侵入される前に侵入者を検知し通報する「事前防犯」が一般家庭に普及しつつあります。住民の在宅・不在に関わらず不正侵入や犯罪が実行されるケースがあるため、早い段階で侵入者の存在を認知することで通報や自衛を行うことができ、安全を確保できます。
現在では高い信頼性を評価いただき、世界中の建物・施設に採用されており、同分野で世界シェア約40%を誇っています。
製造業のさまざまな課題を解決する「産業用センサー/LED照明」
日本は1992年をピークに15~64歳の生産年齢人口が減少し続けており、人手不足が深刻な社会問題となっています。一方で、近年、複雑で精緻な工業用製品が増え、生産や検査に、これまでより高い精度が求められています。
当社グループが提供する「産業用センサー/LED照明」は、生産ラインに高速で流れる製品の有無の判別、個数管理など、これまで人が行っていた作業を機械化することで、人手不足の解消に貢献しています。また、必要な加工がされているか、キズはないか、正しく印字されているかなど、人間の目では発見が困難な不良の発見など、品質向上にも役立っています。
当社グループでは、産業用センサーをメイン事業としたオプテックス・エフエー株式会社と、画像検査用LED照明がメイン事業のシーシーエス株式会社、それぞれの強みを組み合わせることで、お客様にとって真に役立つソリューションを提供しています。
安全な水環境を提供する「簡易水質測定システム」
人々の健康や命につながる「安全な飲料水の確保」は、途上国地域はもちろん、人口増に伴う水不足に悩む先進国においても、課題となっています。実際に、世界では毎年180万人の子どもたちが不衛生な水等を原因とする病で命を落としています。
オプテックス株式会社は、安全な水環境の普及のために、下水処理場や河川などあらゆる現場の水質を簡易に測定し、データ収集までを自動化する「簡易水質測定システム」を、中国を中心に販売しています。これまでは、現場で採取した水を分析センターに持ち帰って測定していたため、時間もコストもかかっていましたが、IoTの活用により遠隔地にいる管理者でも、各測定エリアの水質状態をすぐに閲覧・管理することができるようになります。また、水質に異常があれば、即座に対応・措置が可能となり、誰でも簡単に水質の測定を行うことが可能となりました。