株主の皆さまへ

代表取締役社長 中島 達也 / 代表取締役副社長 上村 透

代表取締役社長 中島 達也

代表取締役副社長 上村 透

ソリューション提案事業の拡大を通じて
中長期の成長を実現します

 当期は、中国や欧州市場の景気減速により、IA(インダストリアルオートメーション)事業のFA(ファクトリーオートメーション)関連において、設備投資の抑制や顧客の在庫調整の影響を受けました。しかし、ニッチ市場で高いシェアを誇るSS(センシングソリューション)事業の販売拡大が業績を牽引したことに加え、為替の円安効果もあり、連結売上高は633億円(前年同期比12%増)、営業利益71億円(前年同期比21%増)となり、いずれも過去最高を更新する結果となりました。

 次期については、経済状況や地政学リスクの不透明性、産業機器分野での設備投資需要の回復の遅れ、為替の円高予想などを織り込んだ計画を立てています。一方で、グループ内では顧客への直接提案活動(ダイレクトマーケティング)を通じ、市場の環境変化をいち早く把握できる体制構築が進んでいます。これにより、日々変化する市場ニーズに対応し、顧客の真の要望に焦点を当てた適切なソリューションを提供し、付加価値・収益性・継続性の高いビジネスを展開していきます。

 また、3ヵ年経営計画(2025-27年)では、2027年度に営業利益100億円を達成する計画です。グループ全体で取り組んでいる「ソリューション提案ビジネス」を通じた高付加価値製品・サービス・システムの販売は着実に拡大しており、グループ内でのソリューション売上比率は年々増加しています。当期は約20%となり、2027年度には30%を目標に掲げています。この取り組みを軸に、中長期でさらなる収益性の向上を目指してまいります。

 株主配当は、配当性向30%を目処に、経営基盤強化と安定配当のバランスを勘案して決定しています。当期配当は、中間・期末配当金ともに一株当たり20円の、年間合計40円で実施しました。

 今後とも皆様のご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。

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